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元公務員で行政書士で投資家の天野ひろしです
この前、小学3年生になる娘に、無量大数よりも大きなお金の単位があるといわれて、それを「不可説不可説転(ふかせつふかせつてん)」と言ってましたが、娘が何を言っているのか分かりませんでした。
私が知っていた、一番大きなお金の単位は、無量大数(むりょうだいすう)でした。
無量大数までのお金の位を数えてみた
千(せん)、万(まん)、億(おく)、兆(ちょう)、京(けい)、垓(がい)、秭(じょ)、穣(じょう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(きょく)、恒河沙(こうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由他(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無量大数(むりょうたいすう) です。
無量大数 (むりょうたいすう)=10 の 68乗(じょう)(68乗とは、0が68個という意味)
「1無量大数円」を、実際に表示してみると、
「100,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000円」となります。0が多すぎて訳が分かりません。日本の国家予算の何倍だ?
でも、今回娘が言っていたのは「不可説不可説転(ふかせつふかせつてん)」です。この中にはありません。娘は一体全体、何を言っているのか良くわかりませんでした。
その時の娘との会話、
私「でも、一番大きな数字は、無量大数のはずだけどな~。どこで、その、ふかしぎふかしぎを聞いたの?」
娘「ふかせつふかせつてん!」
私「ふかせつふかせつてんは、誰に聞いたの?」
娘「○○君のお父さんが、スマホで調べて出てきたって言ってたよ。」
私「そうなのか~じゃ出てくるかな~。」
私「おっ!本当に出てくるね。でもよくわからないからいつもの図書館に行こ!」
娘「行く行く」
ということで、図書館にそれらしき本をスマホで検索しながら探してみたら、本当にありました。
(引用:阿弥陀経 著者由木 義文 出版社講談社)
(引用:高杉親知(しんじ)思索(しさく)の遊び場の日本語内省記より)
(転載数を表す単位 http://www.geocities.jp/f9305710/kazu.html)(引用 経典 華厳経)
「不可説不可説転(ふかせつふかせつてん)」は、「10の37澗乗」のようです。なんだ?「澗乗」って、聞いたことないぞ。
37澗乗(かんじょう)とは、「0の個数が37澗個」という意味です。
「1不可説不可説転」となると、
「0の数」が、37,218,383,881,977,644,441,306,597,687,849,648,128個になるようです。
なので、実際に、37澗乗個の0をパソコンの画面上に並べることはできません。
先ほどの「無量大数」(むりょうたいすう)(10の68乗:0の数が68個)
100,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000 が、かわいく見えてしまいます
あと、おまけで、無量大数の上のお金の位の数え方も書いてありました。
それは、この辺りは仏教用語で、無量大数より小さい金額の位。
洛叉(らくしゃ:10の5乗(10万円))、倶胝(くてい:10の7乗(1000万円にあたる))、阿由多(あゆた:10の14乗(100京円にあたる))、那由他(なゆた:1穣円にあたる。発見!なぜか無量大数より下の物にも出てくる、なゆたは、ここにも出てきました)、頻波羅(びんばら:10の56乗(1阿僧祇円にあたる))、
矜羯羅(こんがら)が10の112乗となるので、無量大数の「10の68乗」より多くなるのはここから。
矜羯羅(こんがら)、阿伽羅(あから)、最勝(さいしょう)、摩婆羅(まばら)、阿婆羅(あばら)多婆羅(たばら)、界分(かいぶん)、普摩(ふま)、禰摩(ねま)、阿婆鈐(あばけん)、弥伽婆(みかば)、毘伽(びらか)、毘伽婆(びかば)、僧羯邏摩(そうがらま)、毘薩羅(びさら)、毘贍婆(びせんば)、毘盛伽(びじょうが)、毘素陀(びすだ)、毘婆訶(びばか)、毘薄底(びばてい)、毘佉擔(びきゃたん)、称量(しょうりょう)、一持(いちじ)、異路(いろ)、顛倒(てんどう)、三末耶(さんまや)、毘睹羅(びとら)、奚婆羅(けいばら)、伺察(しさつ)、周広(しゅうこう)、高出(こうしゅつ)、最妙(さいみょう)、泥羅婆(ないらば)、訶理婆(かりば)、一動(いちどう)、訶理蒲(かりぼ)、訶理三(かりさん)、奚魯伽(けいろか)、達歩陀(たつらほだ)、訶魯那(かろな)、摩魯陀(まろだ)、懺慕陀(ざんぼだ)、瑿攞陀(えいらだ)、摩魯摩(まろま)、調伏(ちょうぶく)、離憍慢(りきょうまん)、不動(ふどう)、極量(ごくりょう)、阿麼怛羅(あまたら)、勃麼怛羅(ぼまたら)、伽麼怛羅(がまたら)、那麼怛羅(なまたら)、奚麼怛羅(けいまたら)、麼怛羅(べいまたら)、鉢羅麼怛羅(はらまたら)、尸婆麼怛羅(しばまたら)、翳羅(えいら)、薜羅(べいら)、諦羅(たいら)、偈羅(げら)、歩羅(そほら)、泥羅(ないら)、計羅(けいら)、細羅(さいら)、睥羅(へいら)、謎羅(めいら)、娑荼(しゃらだ)、謎魯陀(めいろだ)、契魯陀(けいろだ)、摩睹羅(まとら)、娑母羅(しゃもら)、阿野娑(あやしゃ)、迦麼羅(かまら)、摩伽婆(まかば)、阿怛羅(あたら)、醯魯耶(けいろや)、薜魯婆(べいろば)、羯羅波(からは)、訶婆婆(かばば)、毘婆羅(びばら)、那婆羅(なばら)、摩羅(まらら)、娑婆羅(しゃばら)、迷普(めいらふ)、者麼羅(しゃまら)、駄麼羅(だまら)、鉢麼陀(はらまだ)、毘迦摩(びかま)、烏波跋多(うはばた)、演説(えんぜつ)、無尽(むじん)、出生(しゅっしょう)、無我(むが)、阿畔多(あばんた)、青蓮華(しょうれんげ)、鉢頭摩(はどま)、僧祇(そうぎ)、趣(しゅ)、至(し)、阿僧祇(あそうぎ:発見!なぜか無量大数より下の物にも出てくるあそうぎは、ここにも出てきました)、阿僧祇転(あそうぎてん)、無量(むりょう)、無量転(むりょうてん)、無辺(むへん)、 無辺転(むへんてん)、無等(むとう)、無等転(むとうてん)、不可数(ふかすう)、不可数転(ふかすうてん)、不可称(ふかしょう)、不可称転(ふかしょうてん)、不可思(ふかし)、不可思転(ふかしてん)、不可量(ふかりょう)、不可量転(ふかりょうてん)、不可説(ふかせつ)、不可説転(ふかせつてん)、不可説不可説(ふかせつふかせつ)、そして最後に、不可説不可説転(ふかせつふかせつてん)
ふ~やっとたどり着きました。
仏教の世界って、宇宙ですね。
他に【YouTube】版もあります
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